河床材料試験
河床材料とは、川の底に堆積した土や砂・礫のことをいいます。
川の流れの速さ・勾配・形状(蛇行している・直線である)により堆積している材料は異なり、おおむね上流では大きな石が多く、中流では小さい玉石が主体で、下流では細かい砂やシルト・粘土などの土砂が堆積しています。
それら材料の粒度分布調査を行い、河川計画の基礎資料とします。
試験方法については、発注型式によりますが、国土交通省・河川砂防技術基準・調査編にしたがって行います。
材料が砂の場合には容積法、礫の場合には線格子法または面格子法により粒度分布調査を行うことを標準とします。ただし、過去に河床材料調査を行っていて、その調査方法が容積法による調査であり、その調査結果と比較して経年的な変化を把握したい場合や、アーマリングの進行度合いなどの把握したい時などは異なります。
試験結果は、容積法の場合、調査区間内において粒度分布をまとめ、合成粒度を求めます。
また、合成粒度のグラフより、平均粒径d60を算出します。