中型三軸圧縮試験(JGS 0522)
三軸圧縮試験機は三軸圧力室、セル圧・背圧供給装置、圧縮装置、および荷重・変位・体積変化測定装置から構成され、次に示す条件を満たすものとします。
供試体の作製および設置は、JGS 0520「土の三軸試験の供試体作製・設置方法」で規定された方法に従う。ただし、供試体の高さは直径の2倍以上とする。
(1)変位計および間隙水圧計の原点を調整した後、間隙水圧測定経路に通じるバルブを開いて間隙水圧計の値が所定の背圧vb(kN/m2)を示していることを確認する。同時に、ビューレットの初期値を読みとる。
(2)ビューレットに通じる排水バルブを閉じ、等方応力と背圧との差が所定の圧密応力になるように等方応力のみを増加する。
(3)バルブを開いて圧密を開始する。
(4)圧密中の体積変化量⊿Vt(cm3)および軸変位量⊿Ht(cm)を適当な経過時間tごとにはかり図示する。少なくても一次圧密が終了するまで圧密を続け、圧密による体積変化量(供試体からの排水量に等しいものとする)⊿Vc(cm3)および軸変位量⊿Hc(cm)をはかる。
(5)ビューレットに通じる排水バルブをいったん閉じ、等方応力を⊿σ(kN/m2)増加させ、それによって生じる間隙水圧の変化が落ち着くのを待って、その時間および間隙水圧の増加量⊿u(kN/m2)をはかる。
(6)等方応力を元の値に戻し、間隙水圧の値が落ち着くのを待って排水バルブを開く。
(1)荷重計と変位計の原点の確認、調整を行う。
(2)排水バルブを閉じる。
(3)セル圧を一定として軸ひずみ速度が一定になるように連続的に供試体を圧縮する。
(4)圧縮中は軸圧縮力P(N)、軸変位量⊿H(cm)、および間隙間水圧u(kN/m2)をはかる。
(5)荷重計の読みが最大となってから引き続きひずみが3%以上生じるか、荷重計の読みが最大値の2/3程度に減少するか、または軸ひずみが15%に達したら圧縮を終了する。
(6)供試体を三軸圧力室から取り出し、供試体の変形・破壊状況などを観察し、記録する。
(7)供試体の炉乾燥密度mS(g)をはかる。
出典:公益社団法人地盤工学会 地盤材料試験の方法と解説 593~644頁