3mプロフィールメーター平坦性試験
車両の走行時における乗心地に影響を与える、道路の縦断方向の凹凸の度合いを測定します。
舗装路面の平坦性測定方法は、測定器具の違いにより、3種類の測定方法があります。
3mプロフィールメーターは、主に舗装の出来形管理や舗装の路面性状調査において、平坦性について詳細調査を行う際に用いられます。
平坦性の詳細な調査には、3mプロフィールメーターを用いることが最も望ましいのですが、3mプロフィールメーターほど精密な調査を必要としない場合や、比較的小規模な調査を行う場合などに用いられます。
路面性状測定車は、舗装の維持修繕計画等に必要なデータを収集するため、数km以上の延長にわたって、大量の測定を行う場合に用いる方法です。
当社では、平坦性の測定は3mプロフィールメーターによる方法を行っています。
3mプロフィールメーターでは1車線につき1本において、延長1.5m間隔で設定された任意の地点とします。
測定開始点と測定終了点の間を、通常の歩行速度で3mプロフィールメーターを牽引し、路面の凹凸を記録します。
記録紙に記録された波形から、高低差を1.5m間隔で読み取ります。その後一定の区間ごとに標準偏差を計算し、平坦性の測定値とします。
平坦性は新規に作られた道路の表層において、品質管理に用いられます。また、道路修繕が必要な破損がひどい道路において平坦性を測定し、ひび割れ率やわだち掘れ深さなどの値を用いて、PSI(供用性指数)の算出に用いられます。
出典:公益社団法人日本道路協会 舗装調査・試験法便覧