試験・分析・測定業務

土質試験

土の一軸圧縮試験方法(JIS A 1216)

土の一軸圧縮試験方法

一軸圧縮試験機

一軸圧縮試験機は、ひずみ制御式圧縮装置、荷重計及び変位計から構成され、次に示す条件を満たすものとする(図1参照)。

図1 ひずみ制御式一軸圧縮試験機の例
 

試験方法

試験は、次の手順に従って行う。この場合、供試体の成形後、できるだけ速やかに試験を開始する。

a)供試体を一軸圧縮試験機に設置する。供試体を下部加圧板の中央に置き、供試体に圧縮が加わらないように上部加圧板を密着させる。その後、変位計、荷重計の原点を調整する。
b)毎分1%の圧縮ひずみが生じる割合を標準として、連続的に供試体を圧縮する。
c)圧縮中は、圧縮量⊿H(cm)と圧縮力P(N)を測定する。圧縮量と圧縮力の測定間隔は応力-ひずみ曲線を滑らかに描くことが出来る程度とする。連続記録をしない場合は、圧縮力の最大値までは圧縮量0.02cm、それ以降は0.0.5cmを超えない間隔が望ましい。
d)圧縮量が最大となってから、引き続きひずみから2%以上生じるか、圧縮力が最大値の2/3程度に減少するか、又は圧縮ひずみが15%に達したら圧縮を終了する。
e)供試体の変形、破壊状況などを観察し、記録する。圧縮終了時の供試体の変形・破壊の状況は、それらの状態が最も顕著に見える方向から観察し、記録する。また、すべり面が見られる場合は、その傾きが最も急に見える方向から観察を行い、おおよその角度が読み取れる程度に記録する。供試体の不均質状況や異物の混入状況などについても、観察し、記録する。
 

試験のご依頼、内容のお問合せ先

 

出典:JIS 日本工業規格 規格集 381〜385頁